脚本家の向田邦子が子どもの頃、遠足で友達とのり巻きの取り換えっこをしたエピソードをエッセーに残している。「うちのは黒かったが、友達のは黒地に小豆色のブチが入っていた」(『海苔(のり)と卵と朝めし』) のりは色が黒々としているほど ...